「やり切った」先に見えた景色——AtWILLが目指すもの
前回は、原体験から「自分の意志で生きる」ことを決意したこと、そしてリクルートでさまざまなキャリアを積み上げてきた話をしました。今回は、その続きとなります。
突然の人事責任者への任用、格闘した3年半、そして独立を選んだ理由についてお話します。
600人規模の人事を管轄したからこそ見えたこと
過去、リクルートキャリアの人事だった際は、3000名規模の組織だったこともあり、人事組織は機能で分かれていました。それぞれが連携をとりつつも独立して機能しており、営業で対峙していた多くの大企業の人事組織も同様でした。
それが、RMS(リクルート マネジメント ソリューションズ)では異なりました。採用・育成・制度・労務と人事機能が1つの組織に集約されており、より深く各領域どうしの繋がりや人事全体として事業にどう貢献するかを考えることに繋がりました。
例えば、「人事業務の連動性」では、
勤怠の乱れの背景に、目標設定の偏りやマネジメント課題が見えてきたり、
昇降格検討議論を通じて、等級制度の運用や育成機会の見直しを考える、
などです。
また、経営層との対話を通じて、視座が高まり、「事業貢献」を深く考える機会となりました。経営会議に人事起案を持ち込むのはほぼ毎週。具体的な事象から論点化し、会社の構造的な課題として改善アクションへ繋げることが求められました。
各組織戦略と高グレード者の目標との連動性、業績と評価の相関、組閣や管理職任用の在り方検討など議論は多岐に渡り、その往復を3年半、繰り返し続けました。
「事業成長と人・組織の話は、切り離せない」
——頭で理解するだけでなく、実感として強く感じることができたのはこの経験があったからです。
独立を選んだ理由
振り返ってみると、RMSで経験した仕事は、どれも「厳しさ」と「喜び」の両方がありました。その中でも、人事の仕事が最も厳しく、そして私の今後を決める経験となりました。
人事は「孤独」とよく言われますが、本当にその通りだと思います。
触れる情報の機密性が高く、社内であっても話せないことがほとんどです。
その中で、高い期待、厳しい要望に応え続けることができたのは、プロ意識の高いメンバーがいたからだと思います。
そして、3年が経つ頃、改めて自分の将来に目を向けるようになります。
——まだまだ続いていく自分のキャリアをどうしたいのか
このまま「人事」として大好きな会社・事業に貢献するという選択肢もありました。
一方で、当事者として人・組織に真剣に向き合い続けた経験があるからこそ、出せる価値があると思いました。結果として、「人事」としてではなく、「人事」を支えるパートナーという立場で企業の人・事業の成長に貢献したい、と思うようになりました。

独立後は、さまざまな経営者と出会う機会が増えました。
それぞれの領域で想いを価値に変えている人たちを見て、刺激を受けることも多く、「もっとできることがある」と、自分の意志(WILL)もまだまだ育ち続けています。
AtWILLが大切にしていること
AtWILLのコンサルティングは、「施策ありき」ではありません。
採用がうまくいかない、管理職が育たない、評価に納得感がない――そうした問題の背後にある「本当の課題」を一緒に整理するところから始めます。
「正解を持ってきてほしい」という期待に応えるのではなく、一緒に考えるプロセスを大切にしています。そうでなければ、人事としての意志も育まれません。会社に対する解像度を上げ、自ら意味・価値を語れる状態で動くことが最も力を発揮すると考えています。
採用だけ、研修だけ、ツールだけ――特定の領域に特化した支援は世の中に多くあります。一方、人事課題は領域をまたいで関係し合っていることが多いため、上流から一気通貫で向き合えることを強みだと考えています。
特に、200〜500名規模の組織においては、多岐に渡る人事課題が「人事」に集中し、責任者の負担も増大します。加えて専門性を持つメンバーが少ないこともあり、会社が求めるスピードに追いつかず、現場負担が膨らむことも少なくありません。
そのような会社が本当に必要としているのは、部分的な支援ではなく、組織の内側に入り推進を力強く支える伴走者ではないか、と私は思っています。AtWILLが目指しているのは、そういう存在です。
「何を大事に、どう進むか」を一緒に考え続ける。
そんなパートナーでありたいと思っています。
「はたらく」を豊かに楽しむ社会のために
早いもので、現在4期目に入りました。
1期目は「企業」だけでなく「個人」への支援の観点を増やし、キャリア支援事業という第2の柱を立てました。
2期目は「人事の伴走者」というスタイルを確立させ、月額定額制のコンサルティングサービスを形にしました。
3期目は社員を採用し、同じ価値観を持つ仲間ができました。
組織として更に影響範囲を広げていくために、新しいサービス検討もメンバーと進めています。
――人が「意志を持って働ける」環境をつくること
AtWILLという会社そのものが、それを体現し続けるチームであることを大事にしています。

